書評:本のソムリエに俺はなる!!

【書評】小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 by 中根克明

小学校最初の3年間で本当にさせたい勉強 表紙

はじめに

こんばんは、マサトです。

今日は、書評に挑戦したいと思います。

初めてなので手探りですが頑張ってみます。

小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」

これが今日ご紹介する本のタイトルです。

最近の本のタイトルは、本当に優秀ですね。

タイトルだけで「買う」という行動に走らせるパワーがあります。

僕も思わず手に取り、表紙と目次をサッと確認するとレジに並んでいました。

ブログもタイトルが重要だと言いますが、本屋さんにヒントがありそうです。

本の表(おもて)からみていきましょう。

著者は中村克明さん、作文教室「言葉の森」の代表を務める方です。

難関校合格者多出・35年で1万2000人が学んだ今一番注目を集める通信教育!

さっそくサイトを検索してみました。

この本の発売は2016年12月で、既に第6刷で部数は40,000部です。

オンライン作文教室「言葉の森」のサイトはこちらから

帯にもひきつけるキーワードが

高学年から一気に後伸びする地力を育てる!

この「一気に後伸び」という言葉に

低学年の子をもつ親はめっぽう弱いんです。

ほんとうに弱いんです。

冗談ではなく、ハンパなく弱いんです。

帯にはさらに箇条書きで以下の4つが記されています。
わが家を点検してみると、4つともなんとかクリアできています。

①遊び・・・人形遊び、お絵かき、マンガづくりなどが大好き

②読書・・・学校図書、公文国語の教材、自宅での少女マンガ

③1日10分の家庭学習の習慣・・・これは公文のおかげ

④親子で一生残る思い出をたくさん・・・家族旅行は多いです

読書については少女マンガの比重が大きいのが気になりますが・・・

本の裏面に回ってみます

価格は1400円(本体)です。

Amazonだとkindle版が599円でおトクです。

そこにはまたしてもドキッとするフレーズがデカデカと赤字で書いてある

塾や習い事に焦って行かせなくても大丈夫。「家庭」こそ最高の教育の場になる

うちの娘の塾や習い事をおさらいしてみましょう。

①スイミング(土曜日)・・・ママが無理やり始めました(笑)

②ピアノ(火曜日)・・・ママが無理やり始めました(笑)

③公文(月/木曜日)・・・娘が4歳の時に自ら行くことを決めました。

④四谷大塚(月曜日)・・・ママが年長の冬から通わせました。

お勉強系で親が通わせているのは四谷大塚だけですが、これは座席を確保しておくために入った感じで、焦っているわけではありません。

また、わが家は共働きのため学童保育に週5日預けています。

火曜日、水曜日、金曜日は民間学童で異年齢の子と遊んでいます。

月曜日、木曜日は学校併設の学童で主に同学年の子と遊んでいます。

学童では様々な遊び体験をしており「遊び」は充実していると思います。

英会話、書道、ソロバン、合気道、テニスも関心はあるもののパパが詰込み過ぎにならないようブレーキをかけています。

とくに英語教育が盛んな地域なので周りは気にはなります。

ですが、思考力の源はやはり日本語ということで国語を最優先です。

今のところ娘の「後伸び」を阻害しそうな要因は少なそうです。

ようやく中身に入ります

低学年で大事なこととは!?

「よく遊び、少し学べ」⇒先取り学習は結局非効率、詰込みは逆効果
・1年生で5時間かかった勉強は5年生なら1時間でできる=非効率
・知識の詰込みによるアドバンテージは長続きしない

「家庭」⇒家庭を最高の教育の場にする。習慣化が大事。

「好きなことに熱中する⇒寝食を忘れるほど熱中した経験が集中力を育む

「読書」⇒この時期は 勉強=読書 なぜなら 思考力=国語力
・塾や通信教育よりもコスパがいい勉強
・全部にルビをふった本がいい マンガでもいい

「読み聞かせ」⇒耳からの読書=言葉への実感を育てる
実感を伴った言葉文字(知識)だけの言葉
・親子のふれあい、思い出も残る

「多読」と「精読」⇒読書は深さも重要  繰返し読む本を作れ!

「説明文」⇒物語文だけでは伸び悩む、説明文が頭をよくする!!

おススメ絵本、児童書が52冊紹介されていて、ここだけでも価値アリ

後伸びする低中学年の勉強法とは?!

「家庭学習」⇒時間は短く でも 毎日確実に
・特に計算漢字はある程度の練習量が必要なので習慣化が大事
・漢字は書き取りの練習が必要 読みは読書で充分

「学校の宿題」⇒宿題中心でいいのは2年生まで 宿題+αが必要になる
・学年があがると個人差が出るが学校の宿題は一律という現実
・できる子は自分なりの勉強を中心にしているという事実

「勉強の量」 ⇒ 少なすぎるくらいがちょうどいい分量
1日1枚でもかまわない
・勉強も遊びも大事なのは密度・・・集中が大切
・早く終わっても追加・・・集中した方が得だと思わせよう

「難問や先取り」⇒勉強嫌いにしてしまうカモ
・この時期のハイレベル問題は逆効果になる
・基礎問題をしっかりやった方がよい
・先取りして為になるのは漢字だけ・・・読書で自然に

ほめる⇒頭脳は明るく褒められることで活性化する

「英語」⇒小学4年生から慣れる程度でいい
・英語力の土台は国語力・・・低学年は国語優先でいい
・機械翻訳が発達・・・求められる英語力も変化するカモ

「塾の是非」⇒家庭学習をサポートするアドバイザーと心得よ

「中学受験」⇒詰めこまず、費用はかけず、合否気にせずが吉
・受験はするが中学3年からの自立学習を目標にする

まとめ

というわけで駆け足で紹介してきました。

マサトの今の力量では本書の良さの全ては紹介しきれませんが、特に心に響いたのは以下の3点です。

・学力のベースはやっぱり日本語、そのためには読書が一石二鳥

・早期教育、先取り学習、詰込み教育は労多くして益なし

・家庭学習や読み聞かせで親子のふれあい、思い出づくりでわが子を幸せに

小学校低学年の子を持つ親御さんの心配や悩みはさまざまですが、その多くについて処方箋を示してくれるはず。

是非一読をおススメしたい一冊です。

以上 教育パパで親バカのマサトでした。

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