教育

【書評】国語力のある子に育てる3つのルールと3つの方法 by 水島醉

はじめに

こんばんは、マサトです。

今回は以前読んだ本を紹介します。

テーマは「国語力」です。

 

巷では「英語」や「算数」の早期教育や先取り学習に力を入れている中、わが家では国語力を最も重視してきました。

実際、4歳から公文をはじめて国語は6学年先を学習しています。

わが家が国語を重視してきた理由は三つ

①国内で生活する上では国語力=生活力 だと考えているから。

②国語の学習は先取りのメリットはあってもデメリットはないから。

③日本語は思考力の源となる言語だから。

今回紹介する「国語力のある子どもに育てる3つのルールと3つの方法」ではどんな主張が展開されているのでしょう。

さっそくポイントを見ていきましょう。

表紙と帯

なんと帯に結論めいたことがいきなり書かれています。

3つのルール
読書をさせる
正しい言葉を使わせる
③友だちと(外で)遊ばせる

3つの方法
①子どもを読書好きにする6つの習慣
②読書感想文ではなく文章要約
③最低身につけさせたい「漢字」と「文の構成

裏表紙

本書を読めば、小手先の技に頼らない真の学力を子どもに持たせることができるはずだ。

真の学力」なんと魅力的な響きでしょう。正直この言葉にはかなり購買意欲をそそられました。

著者

エム・アクセスの講師として18年間、学習指導にあたった経験から本当の国語力を身に着けるための指導を行っている。

内容

まず進学塾における「長文切り抜き問題」が根本的な国語力を上げるために役に立たないと言っています。むしろ国語が苦手なこどもを増やすと警告しています。

また、国語力を向上させる「特効薬」のような方法はないとズバリ言いきっています。

国語力を伸ばすために禁止すべき3つの禁止事項

①テレビ、ゲーム、ネット、マンガはダメ
 ⇒情報量が豊富なメディアは読解力を弱くする
②長文切り抜き問題はダメ
⇒題材の文章を切り取り、理解せずに答えを探すクセがつく
③作文、読書感想文はダメ
文章を書く土台は読解力。作文より読解力が先!!

読書について

読書は全ての科目で有利になると著者は主張しています。

確かに、娘を見ていると算数の文章題も得意です。

読解力は武器になるのです。

そして、読解力を伸ばすには読書が有効。

しかし、成果がなかなか目に見えない。

単に字面を追うだけの浅い読み方では意味がない。

「理解力」に加え「納得/反論力」「感動力」が伴うことが大事とのこと。

 

ここでわが家を振り返ってみます。

・テレビ、ゲーム、ユーチューブ、マンガは良く読みます。
・家庭での読書は絵本や読み聞かせが中心です。名作本は少なめ。
・公文の題材文を通して理解力、納得力/反論力は備わっている気がする。

禁止ルールからは若干外れていますが、読解力はそこそこ高いと思います。

禁止事項は厳密に守ることはできていませんが、親からの言葉の投げかけ、コミュニケーションがそれを補っているのだと思います。

文章を読んだタイミングで登場人物の気持ちを想像させたり、その気持ちの背景や理由を質問したりすることを心がけているからです。

本当はもう少し読書(特に名作)して欲しいのですが我慢しています。

それは、パパが読書が大好きで、毎日図書館や図書室に通って本を読みまくる少年だったからです。

だから、娘もいつか読書に夢中になる時が来ると信じているのです。

せかしたり、強制したりせず、自然に読書に夢中になって欲しい。

それがマサトの教育方針。

本書の内容に戻ると「読書に必要な4つの基礎力」も紹介されています。

その中の一つ集中力や忍耐力をつけるためには「しつけ」の重要性も説かれています。姿勢や食事、呼吸法についても触れられています。

国語力を高めるために 宗教=道徳教育も大事だと説きます。
さて、どういうことでしょう。そこは読んでのお楽しみ。

子どもを読書好きにする6つの習慣

わが家を点検してみました。その結果のTO-DOは以下のふたつでした。
・名作全集を買う。
・族全員で10分間読書をする。

読書感想文ではなく文章要約

学校の宿題や四谷大塚のホームワークには読書感想文や作文の課題がありますが、娘が書いたものをとにかく褒めるようにしています。

いちいちケチをつけたりしないことにしています。

ケチをつけられることが嫌で文章を書かなくなったり、隠すようになったり、書くこと自体を嫌いにならないようにするためです。

書いたこと自体を褒める、肯定する。現段階ではそれで充分です。

 

そして、文章の要約については、公文のGⅡ教材から「縮約技法」が入ってきます。娘はGⅡ教材終盤ですので引き続き公文の教材を通して縮約・要約の力を伸ばしていくつもりです。

公文国語教材の内容はこちらから

漢字について

書き取りについては学年相応のレベルを、読みについては先取りをすることがよいとされています。

わが家の場合は公文で漢字の読み書きは中一レベルを先取りしています。

さらに、読みについては年長さんの頃からiPadの漢検アプリの準2級レベルで遊んでいました。ですから街中の漢字を結構読むのはビックリします。

おわりに

というわけで、わが家の現状と照らしながら本書を紹介してきました。

名作を貪り読む状態にはほど遠いなど、できていない部分も多々ありますが、徐々に改善していきたいと思います。

取り急ぎ、名作全集を注文します。

 

もし、わが子の国語力に不安や不満がある場合には一度読んでみることをお勧めします。

わが子の国語力に自信があるというご家庭でも再点検されてみてはどうでしょう。

本当の国語力をつけるのは家庭の役目です。

塾や学校に丸投げしていませんか?

 

以上 マサトでした。