マサトです。
理化学研究所(理研)が昨日 5月23日に開発中の新しいスーパーコンピュータの名前を発表した。
スパコンのランキングTOP500で世界一となった あの「京」の後継機となるコンピュータである。
名称は2019年2月から公募し決定された。
性能の高さやすそ野の広がりが伝わるとして選ばれた。
富岳が目指すのはもはや処理スピードだけではない。
もちろん処理スピードは「京」の100倍を目指すが、それ以上に重要なのが「消費電力当たりの性能」。
富岳は消費電力当たりの性能で約30倍の進化を目指し、その分野で圧倒的な世界一を達成することを目指す。
消費電力当たりの処理性能ランキングといえばGreen500があります。2017年のGreen500では日本のスパコンが上位を独占しました。
TOP10に7台がランクイン。5位の海洋研究開発機構(JAMSTEC)に設置された「Gyoukou(暁光)」がTOP500でも4位となりました。
「富岳」には TOP500とGreen500の両方でトップを狙って欲しいものです。
神戸にある理研の計算科学センターにある「京」は2019年8月までの稼働となり、その京を置き換える形で富岳は設置されます。
「京」がなくなるのは少し寂しいけれど2021年には「富岳」が研究者に供用されるという。
日本の科学技術の進歩に大いに寄与して欲しいと思います。
ひとつ不満なのは「京」と「富岳」の間には空白期間ができる事です。
研究者にとっても日本最高のスパコンを利用できない期間ができるのは残念な気がします。
伊勢神宮の式年遷宮のような形で2つのセンターを用い交互に運用する事で切れ目をなくすようにする事はできないものでしょうか。
きっとお金の問題なのでしょう。
そうした意味では、日本政府は科学技術の分野に投資を惜しまないで欲しいと思います。
計算センターやスパコン用の電力供給施設、ランニングコストなどは国が支援をしてもよい。
量子コンピュータや高度なAI技術などは世界から研究者が押し寄せるような魅力的な研究都市を建設するのも有効だと思います。
そうした意味では国際リニアコライダー(ILC)
を日本の東北(北上山地)に誘致し、その周辺を国際科学技術研究都市として整備して欲しいと切に願います。
東北復興の一助にもなります。
スイスのCERN(欧州原子核研究機構)は世界最大規模の素粒子物理学の研究所ですが、地下には全周27kmの円形加速器・大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を備えてきます。
文献の検索、連携の為に考案されたのがHTMLであり、インターネット通信のための規則のHTTPや、WWWもここCERNが発祥なのは有名な話です。
学術研究がビジネスにも大きく寄与する好例ではないでしょうか。
CERNが無ければ今のGAFAも生まれていなかったかも知れません。
政府は学術研究の環境づくりに注力し、研究者には自由なテーマで研究に没頭できるようにしてあげる。
高性能なスパコンや設備を自由に使える環境を与えられるならば、世界中の優秀な頭脳が日本に集まってきて化学反応が起きるかも。
想像するだけでもワクワクします。
SF大好き少年だった頃の気持ちが蘇ってきます。
目先のプライマリーバランス黒字化を目指すだけではジリ貧になるだけです。
新しい事にチャレンジできる日本になって欲しい。
スパコン「富岳」のニュースから話がとりとめもなく膨らんでしまいましたが、関係者の皆様には頑張って頂きたい。
ILCも日本に誘致するためなら寄付でもなんでもしたい気分です。
すみませんつい熱くなってしまいましたね。
と言うわけで「マサトの野望」はニッポンの科学技術、科学者の皆さんを応援しています。
マサト
蛇足ですが、子供の頃の夢はアインシュタインのような物理学者になる事でした。