今日の出来事

★ 2018年10月17日 IQ&EQ検査結果から見えてくる高学年伸び悩みのリスク 懸念が確信に変わりました!!

マサトです。

今日は、8月に娘が受けた教育検査(IQ&EQ検査)の結果を振り返っておこうと思います。

記事にするか随分悩みましたが、お子さんと塾や学習法とのミスマッチにお悩みの親御さんのお役に立てばと、思い切って書いてみました。

教育検査の結果から娘は高学年で伸び悩むリスク、受験に失敗するリスクを多く孕んでいるという事がわかりました。

まさにリスク満載の結果でした。

読者の皆さんの参考になれば幸いです。

■IQ検査結果(WISC-Ⅳ)

まず、最初にIQは他者と比較して優劣をつけるものではない点はご理解下さい。

理由は、一斉テストのように同一条件で測定する事が難しく、当日の体調や検査者の技量、検査者との相性などもあるからだと思われます。

娘のFSIQ いわゆるIQ値は 145〜154の間でした。
(すみませんが少しボカします)

WISC-Ⅳでは標準偏差が15でIQの上限は160となります。従ってIQは高い部類に入ります。

パーセンタイル99.9%は下から数えた位置を意味していますので逆に上位から数えると0.1%に位置する事を意味します。

信頼区間(90%)はこの検査を10回受けたと仮定しても9回は140-151の範囲内に収まるであろうという意味になります。

ちなみに高IQ者集団としてテレビなどでもお馴染みのMENSA(メンサ)の入会基準はWISC-Ⅳの場合で130(上位2%)と言われています。

ここで大事なポイントを1つ。
IQ値は『標準偏差』がいくつなのかを把握しておく事が非常に大切です。

先ほどのメンサ入会基準で言えば、WISC-ⅣでIQ値130の場合、標準偏差によって値がどのように変化するかを以下に示します。

標準偏差15(WISC-Ⅳ、WAIS-Ⅲ)→130
標準偏差16(田中ビネー式)→135
標準偏差24(キャッテル式)→148

テレビなどでIQ180などと表現されているケースは値を高く見せるために標準偏差24が使われるそうです。標準偏差24のIQ180は標準偏差15で換算すると150相当になります。

ですからWISC-Ⅳの検査の結果を見て『低くない?』という反応をされる親御さんも多いそうです。

WISC-Ⅳは標準偏差が15なので、他の知能検査より値は低めに出る事は押さえておきたい重要なポイントになります。

■IQ検査結果(下位4指標)

次にFSIQの内訳とも言うべき下位4指標の凹凸を確認しておく事が重要です。

VCI(言語理解)
PRI(知覚推理)
WMI(作業記憶)-いわゆるワーキングメモリ
PSI(処理速度)

以下の写真も参照下さい。

娘の場合は以下の順番でVCIが最も優位でした。
VCI > WMI > PRI > PSI

各指標間の差が20以上あるとあまり良くないと言われています。

娘の場合はVCIとPSIの差が30近くあります。
PSI(処理速度)も120は超えており平均(100)よりは高いのですが、彼女の中では最も弱い能力となっています。

またWMI(ワーキングメモリ)とPSI(処理速度)の差も20程度と大きな差があります。

実はこの2つの指標の差が大きいという点は非常に重大です。非常に大きなリスクを孕んでいて、娘が高学年で伸び悩むリスクファクターの1つになっています。

どういうことかと言うと、PSI(処理速度)と比較してWMI(ワーキングメモリ)が高すぎる子どもの場合、紙に書くこと=手を動かすことの意義を感じられないまま、頭の中だけで考えるクセがついてしまいます。

そのため、高学年になって手を動かさないと解けない複雑な問題に対処できなくなるリスクが高いそうです。

低学年はIQ頼みで乗り切れても、高学年では伸び悩む典型的なパターンに当てはまりそうです。これは非常にマズイです。

早急な対策が必要です。

■EQ検査結果(BIGFIVE+)

次にEQ検査の結果についてもまとめておきます。

特に着目すべきは以下の3指標

①情緒安定性
→非常に低い

不安心理が強い傾向は日頃からわかっていましたが、数値で裏付けられると納得です。

②知的好奇心
→非常に高い

好奇心が強すぎて興味関心が移ろいやすい事を裏付けています。家庭で机に向かう学習が困難なタイプだとの事です。

学校や塾の宿題が自宅ではなかなか進まない事象を裏づける結果となりました。

『カフェ勉』だと捗る理由も頷けます。納得!

③GRIT
→非常に低い

忍耐、地道な努力を苦手とする事象を裏付ける数値です。中学受験は4年生から本格的な詰め込みカリキュラムが始まります。

我慢・忍耐・地道な努力が得意ではない娘。

EQ検査結果からは、中学受験には向いていないタイプだと言えるでしょう。

■おわりに

今回の検査をして下さった検査者の方からは、IQとEQの検査結果を考え合わせると、場合によっては中学受験は回避することもシナリオとして考えておいた方が良いとのアドバイスを頂きました。

娘が高学年で伸び悩むリスク要因と塾選びのポイントとなる所見
・単純な反復学習が苦手
・頭の中だけで考えて手を動かさない傾向アリ
・好奇心が強すぎて家庭での学習は難しい
・GRITが低くコツコツ努力が困難
・情緒安定性が低く打たれ弱い

対策(アドバイス)
・反復学習は避ける(苦行でしかなく逆効果)
・学習量は少なめが吉(参考書は薄い物を選ぶとよい、細分化したパターン暗記型の学習には向かない)
・PSIを鍛えるには百マス計算、速読が有効
・GRITの低さは環境整備(自習室の充実した塾を選ぶ等)でカバーする
・情緒安定性が低いので一発勝負の受験は回避する道も模索する(高校入試、推薦入試がいいのか?)

大手塾のオススメは関西で言うと馬淵教室が一番イメージに近いそうです。

反復学習が多めの浜学園やサピックスとは余り相性は良くないそうです。同じ理由から早稲田アカデミーも娘とは相性が悪そうです。

大手塾から独立した優秀な講師が経営する個人塾がベストチョイスになるそうです。

IQ&EQ検査の結果を踏まえた塾選びや教育相談サービスを提供している会社は他にもあるのかも知れませんが、科学的根拠に基づいたアドバイスを受けられるのは嬉しいです。

『敵を知り己を知れば百戦殆うからず』と言いますが、こと子供の中学受験に於いては敵である受験問題の研究に偏り、己(わが子)についての理解は手薄になりがち、あるいは親の主観に頼りがちなのではないでしょうか。

科学的根拠に基づきわが子の特性をよく理解して塾選び、教材選び、学習方法選びをしてみてはどうでしょうか。

最期に、IQ検査を受ける際の注意点をひとつ。

高いIQ値を出そうと検査対策をすることはやめておいた方が良さそうです。

正確な検査結果が得られなくなり、折角の検査を台無しにしてしまう事になるからです。

教育検査を賢く活用し、ムリ・ムダのない、わが子にピッタリの塾・教材、学習方法を選択してあげたいものです。

マサト

(参考)娘が受けた検査はこちらです

NOCC 教育検査 TBTM検査セット
https://nocc-jp.com/general/service/diagnosis/

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